30年間泣いていた<発達障害雇用なんてない>

発達障害者雇用で就労していた筆者が、発達障害者が生きにくい社会についての考察や時事問題、自分&他のケース、独り言などをまとめました

<発達障害者雇用で働いていた筆者が、
発達障害者が生きにくい社会についての考察や時事問題、
自分&他のケース、独り言などをまとめました

「バカ正直」が多い発達障害の生き方

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引用:「第3のギデオン」
※実際のルイ16世が発達障害というつもりはありません

 

 

バカ正直な人=発達障害

 

発達障害」が実は「障害ではないのではないか」と疑い始めているたこです。(なのでブログタイトルも少し変えました)

 

初めの頃のブログにも、「いや、私は発達障害なんかじゃないし…でも、実際お金稼げなかったり生きづらい。どっちなんだろう?」ということを書いていました。

 

日本では発達障害が突出して多い

www.htt2415.com

 

ということは以前の記事でもお伝えした通りです。

(その後、出版ビジネスの人がすごい後追いで記事書いてましたね…私のブログ検索から流れてしまってます)

 

最近では環境差や文化差も一因ではないか、という点について、発達障害が「障害」と呼ばれてしまうもっとも大きな理由について考察してみたいと思います。

 

その大きな要因としてあげられるのは、コミュニケーションがうまくいかないこと。

なぜ日本だけこれほどコミュニケーションが難しいのでしょうか?

 

美しい国! 忖度、建前、へりくだり文化!

 

ネットスラングの一つに、「インターナショナル京都」という言葉があります。

 

blog.livedoor.jp

In Homogeneous Japan, an African-Born University President
https://t.co/6SP2SldPhh
京都精華大のマリ出身学長の記事、自宅でパーティーしてたら近所の人に「いつも楽しそうにしてはってうらやましおす」って言われて次のパーティーに誘ったら警察を呼ばれた逸話、インターナショナルキョウトだ

— トカイワイン (@vinumregum) 2018年4月14日

 

 

結構ネットで有名な話ですが、他にも、京都の文化で早く帰ってほしい客に「ぶぶづけどないどす?」と勧める話も有名です。

 

上記は極端な例ですが、それほどまでに空気を読む、ということが重視されてきました。

また、相手に傷つけないように本音と建前を使い分けて相手を促す、という謎文化があります。

上記の「バーベキュー楽しそうですなあ(=早くやめろ)」という方の事例でもあるように、建前を使い分けた受動的攻撃性が見られることもあります。

 

 

日本人特有の「空気読め」の原型=発達障害を生み出す要因

 

日本人にはオモテとウラがあって、「建前」をよく使いこなすことが大人への一歩、社会人の一歩だとされています。

news.livedoor.com

私はブログでもたびたび「言葉使いがきつい」「言葉が悪すぎる」と言われますが、現実でもわりと思ったことはストレートに言ってしまう人間のため、建前を言わなければいけない場面でいつも苦慮しています。(例:就労中)

言葉を虚飾で飾ることに苦慮します。

 

「もういい大人なんだから、言葉の本音と建前くらい分けて当然でしょう!」とお怒りの方もいると思いますが、それにしても日本の本音と建前文化は、発達にとって重たいくらい重いです。なぜなら、嘘が生理的に苦手だからです。

 

嘘が嫌いな発達障害の人いますか?

 

引用漫画は、乃木坂太郎著、フランス革命時代の人々を描いた漫画「第3のギデオン」 に登場するルイ16世です。

 

 

 

この漫画では、ルイ16世は「体格はがっしりしているが、実はとても繊細な人」として描かれています。(おそらくHSP(ハイパーセンシティブパーソン)やそれに準じた人を描きたかったのだと思う)

 

この漫画のルイ16世のキャラクターは自分にもよく通じる面があったのですが、ただ、これがHSP特有のものなのか、発達障害由来なのかは微妙なところです。

「そういえば発達障害どうしようもないウソつきバカ正直で嘘がつけない人に結構くっきり分かれているなあ」と思い出したからです。

 

うちの親もおそらく100%その傾向があるのですが、父親と母親で両極端に分かれています。(根は悪くないけどどうしようもないウソをつく)

母親の場合は人間関係を潤滑にするためのWhite lie ばかりですが、父親に至っては詐欺師レベルで嘘ついてくるので嫌いでした。(生育環境は関係なしに、私は嘘をつく人間が大嫌いです。つまり親も嫌い)

ネットニュースでもあきらかな論理の矛盾がある人や嘘をついている人を見ると、「何間違った事言ってるんだ!」と、とてつもなく低い沸点で怒りが湧いて、キーボード速打レスしてしまったりします。

 

嘘が嫌いだからこそ、正しいことを追及したい(論理の追及、過去のデータの収集や古いもののコレクション、アーティストならものづくりへの向き合いが正直、理数系得意な人なら計算に没頭する等)、あるいは言いたい言葉を発してしまう(→キレやすい、チック、コプロラリアなど)があるのではないかと思います。

 

 

 

日本語は内にこもる言語だから空気が読みづらい

 

私は今、日本はやっぱり何年住んでいても生きづらいので、欧米に移住しようかとわりと本気で調べているところです。

それはなぜかというと、欧米語のほうが日本語よりもより言葉がフラットで「ウラ」が少ないからです。

 

 

andy0330.hatenablog.com

 

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出典:http://www.alc.co.jp/eng/global/gmkouza/002.html

 

この表でもお分かりいただけるように、日本語は非常に繊細で曖昧な表現が得意な言語です。日本語での文字表現は本当に豊かで、文学からラノベまでいろんな表現であふれています。

 

しかし、これがコミュニケーションの場面になると、どうでしょうか? コンテクストが薄い言葉ならばより言語で論理的に相手を説得しなければいけません。

しかし、日本語はあいまいにぼかしたり、相手に汲み取ってもらうことを前提にしている表現が日常に多いです。

 

たとえば一つの同じことを示すとして、英語での階調が3だとすると、日本語では10の階調がある。しかも、さらに文化的な差異として、気持ちのウラを読みとらなければならない。

さらにさらに、就職したら会社の人間との関係(どれだけ仲がいいのか、年齢差、敬語、誰を立てるか等)を考慮する。

これらをすべて跳躍したコミュニケーションができて、ようやく「一人前」の、会社組織でやっていける人間ということになります。

だから、日本人の「コミュニケーション能力」は、おそらくその他外国語での「コミュニケーション能力」とは質と求められる量が明らかに違います。

日本の発達障害と呼ばれる人が大きくつまづくのは、この場面ではないでしょうか。

 

 

海外移住か起業独立に活路があるかもしれない

①海外生活への活路

 

もちろん、欧米にもそれに準じた文化はありますが、日本ほど繊細な空気の読み取りは必要ないし、彼らは顔のパーツが大きくて表情でそのあたりの本音と建前をうまく使いこなしていると思います。また、陸続きで他民族との交流も多かったせいかいろんな多文化の人間とコミュニケーションが育まれていた土壌があります。

 

手放しで欧米文化を受け入れるわけでもないし、欧米でアジア人は受け入れてもらえないことの方が多いです。(それ以前に働く場所やスキルがないと移住はできません)

でも私は、心をこめて探した贈り物を「つまらないものですが」とは言える性質ではない人間ですし、もう少しフラットな人間関係のある地域や場所で生活できた方が心の健康にはいいんじゃないかと思います。それか海外がハードルが高くても、フラットな人が多い地方、みたいなものが日本にあればいいのですが。

 

 

 

②起業や自営業への転換

 

自営業者が多かったころは、結構「がんこ親父」のような、実は根が直情的な方が多かったように思います。そういう人々の受け皿が社会にありました。

でも、今の日本では大企業への就職、安定した企業での労働が、一番生活を安定させる軸になっています。

 

こちらの記事にいろんな理由が載っていますが、そもそも起業するための資本が非常にかかります。お金がない日本の今の若者、できますか?

 

www.msn.com

 

「企業組織で働けば発達障害になってしまう人」であっても、個人事業ならば自分のペースで(ある程度は)できます。

 

発達障害」がある人は、何かの感覚にすぐれた人が多いように思います。

自分にマッチする職業や、よい指導者やよい師匠が見つかれば、技能の継承などもできるでしょう。

ただし、上記記事の通り、第3者への事業譲渡は承継と認められていません。法整備の大きな不備です。事業の引き継ぎだできず高齢になった人がどんどんお店を閉めています。これは大きな技術と若い人の就労機会の損失に他なりません。

 

発達は身体や知的と違い、「障害者だから」ではなく「障害者にならない」生き方があるはずなのに、やたらと障害者就労で向いてないペーパーワークやら末端のこまごました事務補助の求人が多いです。むしろ、一人でできる技術職や人を使える立場の人間(管理職ではなく、小さな会社の社長など)の方が向いていると個人的には思います。

 

発達障害と呼ばれる人、自分もそうですが「人に使われるより人を使う方が得意」な人もいます。社長や個人企業主には頑固な、自分のやり方があるという人もいます。

発達障害でコミュニケーションが苦手でも、技能を習得できたなら、後継者で悩むお店や企業も続けられると思います。看板を承継すれば起業の手間がいらない。

 

おそらく現在問題になっていることは近いうちにソリューションが見つかるはずなので、「大企業では発達障害者になってしまう人」が生き延びるには、こうした方法に活路を見出すほうがいいかもしれません。

 

 

それでも生きづらいのは「バカ正直」だから?

円滑な人間関係のためにウソをつく、会社の不正も見逃す、忖度する…

生理的に無理なので、そんなことできません。

 

人間関係でもバカ正直で浮いて働きづらい。

感覚過敏で疲れる。

「好きでもない仕事なんてできない=嘘がつけない」ことですが、お金がないとこの環境は手に入りません。

 

お金のために、仕事で好きでないことをしなくてはなりませんが、発達に至っては「職業マッチング」がうまくいかないと生きる生活資本すら手に入りません。

その幅はとてつもなく狭いし、今の社会では難しいでしょう。だから、最低限の生活資本のためのベーシックインカムが今は必要な時期です。

 

www.change.org

 

 

ただ、グローバル化はうまくシステムに乗れれば発達障害にとってはメリットになるかもしれません。スキルと言語の問題をクリアすれば、住む場所や環境、文化を選ぶことができるのですから。

また、海外は没個性を求める日本よりも個性に対して寛容です。髪を全員黒くして黒いスーツを着なくてはいけない、年齢も若くなくては応募すらできないという日本の就職市場なんて、没個性の人しかいらないという圧力に近いものを感じます。

 

まとめ

 

何を言っても、結局は「自分が好きな&得意なことをとことんやれる環境にいるこだわりの強い人(=発達)が一番強い」です。

その環境さえ手にはいれば、発達障害は「ただの生きづらい人」になれるかもしれません。

 

余談ですが、会社員に見られる「本音と建前」のような嘘をつくのが上手な人ばかりが世渡り上手な社会って、どうなんでしょうね。前の会社のことを後から話で聞きましたが、人間の二面性やドロドロしたものを垣間見て「本音と建前社会って恐ろしいな」と思いました。嘘つけない人の遺伝子が淘汰されたら嫌だなあと思うばかりです。

バカ正直な人でも生きられる職場や場所が見つかるといいですね。

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